U-20女子W杯SF敗退…主将・乗松瑠華が涙で漏らした決意
「やっぱり世界の壁は高いと感じました」――。 決勝まであとひとつのところで日本の野望はフランスに阻まれた。試合終了直後には、うずくまるチームメートに寄り添い、気丈に振る舞っていたDF乗松瑠華(浦和レディースス)の目から悔し涙があふれていた。
パプアニューギニアで開催中のU―20女子W杯優勝を目標にしてきたヤングなでしこを、最終ラインから常に鼓舞し続けてきた。個性派揃いの選手たちの中で左腕にキャプテンマークを巻く。
世代別代表としては大きな実績を残していない乗松は、2012年に挑んだU―17女子W杯では上位進出を期待されながらもベスト8止まり。だからこそ、優勝を目指せる力が揃った今大会に秘める思いは強かった。
今大会随一のスピードを誇る強豪フランスを相手に、体を張って何度もピンチをはね返した。CBでコンビを組む市瀬菜々(仙台レディース)とはこのチームが結成されて約2年、信頼関係を築き上げてきた。ミスを補い、長所を高め合ってきた相棒である。
セットプレーのチャンスとあらば、2人揃って前線へ出張。今大会では「どちらが先にゴールを決めるか」を競っている良きライバルでもある。