原氏と因縁の2人が要職に 巨人“仰天人事”で由伸体制固め
チーム関係者が、「興味深い人事」と他人事のように言う。昨14日、巨人が来季のスタッフを正式発表。ロッテ二軍投手コーチだった小谷正勝氏(71)が巡回コーチとして復帰、岡崎郁元ヘッドコーチ(55)がスカウト部長に就任したが、
「それです、それ」と、冒頭のチーム関係者がこう続けるのだ。
「小谷さんも岡崎さんも原前監督とは因縁浅からぬ仲。小谷さんは巨人の二軍投手コーチだった11年、高卒新人だった宮国の起用を巡って当時の原監督と衝突した。一軍昇格をせかした原監督に対し、宮国を将来のエースとして大事に育てると考えていた小谷さんが時期尚早と反発。結局、小谷さんはこの年限りで退団した。岡崎さんはくしくも同じ11年オフにあの清武の乱に巻き込まれた。一度はヘッドコーチ続投の人事が正式発表されながら、原監督が江川ヘッドコーチ案を読売首脳に直談判し、岡崎さんを降格させるさせないでモメにモメたあの一件です」
紆余曲折の末、岡崎ヘッドコーチは続投。しかし、13年からは二軍監督に転じた。岡崎コーチは当時の清武球団代表と関係が近く、その清武代表と折り合いの悪かった原監督とは溝があったともっぱらだった。