ドラ1吉川尚にも“巨人の掟”…正二塁手への時間わずか1年
「二塁は永遠の補強ポイントといわれてきた。近年はクルーズの前にもゴンザレスやエドガーといった二塁手の外国人選手が定期的に在籍した。13年オフにはFAで片岡を獲得したがダメだった。昨年リーグ優勝した広島のように、センターラインを固めたいというのは球団の強い意向。現段階の由伸構想で吉川尚は『2番・二塁』。昨年はチーム全体で足が使えず、他球団から『各駅停車』と揶揄されたことから、50メートル5秒7の足にも期待がかかります」
本人も「守備と足は自信がある」と腕をまくるが、いつまでも待ってくれないのが巨人というチームでもある。
「ドラ1の即戦力大学生ということで、ある程度ゲタを履かせてもらえて、優先的にチャンスがもらえる今季が勝負。仮にクルーズとのレギュラー争いに敗れるようなら、来オフは再び新顔の二塁手がやってくる可能性が高い。こちらもドラ1の岡本は2年を終え、三塁から外野の左翼に挑戦中。『出場機会を増やす』という大義名分のもと、15年のドラフト2位・重信も、外野手ながら二塁の練習もしている。彼らと同じ道をたどるはずです」(前出関係者)
確実に二塁のレギュラーの座を掴んでおかないと、来オフには外野を含めた複数のポジションを練習するはめになる。それが巨人の掟である。