稀勢の里は月給282万円だが…横綱の“実入り”はこんなに
■優勝祝賀で一晩に5000万円
もっとも、上記はいずれも表の実入り。給料以上に大きいといわれているのが、タニマチからの“ごっつぁん”だ。相撲評論家の中澤潔氏は「横綱になると、間違いなくタニマチは増える」と、こう話す。
「本来タニマチというのは、その力士が出世するしないにかかわらず応援するものですが……。まあ、横綱ともなると『名前を利用してやろう』という下心を持って、お金をバラまくやからもいますからね。千代の富士が現役時代、優勝祝賀の<ご祝儀>などで5000万円集めたという話もあるそうですが、彼は後援者に対して愛想も良かったので、さもありなんでしょう。親方が窓口となってタニマチを集めてくる例も珍しくない。その代わり、口利き料として親方もいくらか金銭を受け取るというわけです」
引退後に親方になるための年寄株を譲ってもらうには、一時は平均2億5000万円が必要といわれ、最高は4億5000万円で手にした親方もいたらしい。年寄株の売買はキャッシュが原則。そのために貯金している関取もいるだろうが、タニマチの金庫を頼るにしても、これだけの金を集める力には恐れ入る。