大関陥落で現役続行も…琴奨菊“2年以内に引退”確率40%
歓喜の初優勝からわずか1年、同じ初場所で待っていたのは余りに厳しい現実だった。
琴奨菊(32)が関脇玉鷲(32)に押し出しで敗れ、負け越しが決定。大関陥落が決まった。
「これが今の力。負けて終わりじゃない。やめたら終わり。しっかり気持ちを立て直す」
こう絞り出した琴奨菊は引退を否定、13日目以降も土俵に上がる決意を示したものの、こんなデータもある。
琴奨菊は、「2場所連続負け越しで大関陥落」という現行制度ができた69年7月場所以来、16人目(19例目)となる関脇への降格。過去の15人を見ると、そのうち6人が陥落から2年以内に引退に追い込まれている。確率は40%。規約では、翌場所で10勝以上すれば大関に復帰できるが、実際に復帰したのは4人(5例)。確率27%で、こちらの可能性の方がはるかに低い。
2度も大関に復帰した栃東の例もあるにはあるが、琴奨菊に関しては角界にも懐疑的な声が多いのが現実だ。
■腰痛とヒザ痛という爆弾