ダメ虎逆戻り阻止へ 福留主将に課せられる“アニキ”の役割
糸井嘉男(35)のFA補強で大いに沸く阪神だが、糸井以上にチーム浮上のキーマンになると目されているのが、今季からキャプテンに就任する福留孝介(39)だ。
先日、甲子園で自主トレを公開。今年4月に不惑を迎える大ベテランは、「ユニホームを着ている以上は常に上を目指したい」と話した。15年にゴールデングラブ賞を獲得した守備力はもちろん、昨季は日米通算2000安打を達成し、主に4番としてチームトップの打率・311をマークした。金本監督が現役時代の08年、40歳シーズンで全144試合にフルイニング出場し、打率.307、27本塁打、108打点の成績を残したのは別格としても、今季も4番候補の筆頭として期待が大きい。
「現状を考えれば、4番を任せられるのは、肉体的にも精神的にもタフな福留しかいない。糸井は阪神という注目度が高い球団への移籍初年度で荷が重いし、そもそも4番の経験は少ない。新助っ人のキャンベルも実際にプレーしてみないと分からない。福留は阪神の移籍1年目は打率1割台に低迷したが、昨季は12球団で最も重圧がかかるといっても過言ではない『阪神の4番』として、打率3割以上をマークした。14年には守備の際に西岡と交錯し、鎖骨を折る大ケガを負ったにもかかわらず、試合に出続けた。現役時代に左手を骨折しても右手一本で打席に立ち、安打を放った金本監督と同様、チームの精神的支柱として糸井以上に欠かせない存在だ」(阪神OB)