侍J小久保監督が中日・岡田に“フル稼働宣言”したワケ
「正直言って、何でも屋です」
8日、中日キャンプを視察後、こう話したのは小久保裕紀監督(45)。WBC日本代表メンバー、中日・岡田俊哉(25)のことだ。
「緊急事態の登板でも対応できる投手として、おそらくブルペンに一番長くいる投手になるという役割は(本人に)伝えました」と続けた小久保監督は、「(岡田から)『何でもやります』という力強い言葉ももらったので、何でもやってもらう」と、救援左腕のフル稼働を宣言した。
■権藤コーチも「使い勝手がいい」
これだけ岡田に頼るワケは、投手陣への不安だ。大谷の欠場とメジャー組の不参加により先発への負担が大きくなり、それをカバーするべき救援陣にも大きなプレッシャーがかかる。
しかし、“ないものねだり”しても仕方がない。小久保監督はこの日、今大会から導入された代表28人の他に登録できる10人の「投手指定枠」について「ケガ人以外の理由で入れ替えはしないことにした。スタートしたメンバーで勝ち上がって世界一を取りたい」と、現状で選出されている投手陣13人で乗り切ることを明かした。
ブルペンでは小久保監督と権藤博投手コーチ(78)の前で41球を投じた岡田は「緊張はしなかった。今できることを把握しながらやっていきたい」と飄々と答える一方で、権藤コーチから「使い勝手がいい」と言われると「こき使ってください」と返して相好を崩していた。