陸上界にディババ旋風 東京五輪で怖いのはマラソンのマレ
彼女にとっては驚く記録ではない。
スペインで7日に行われた国際陸上室内競技会の女子2000メートルで、ゲンゼベ・ディババ(26・エチオピア=顔写真)が5分23秒75で世界記録を更新した。
屋外、屋内の1500メートルの世界記録を持っているゲンゼベは、昨年のリオ五輪1500メートルで銀メダルを獲得。屋内では他に、1マイル(約1600メートル)、3000メートル、2マイル(約3200メートル)、5000メートルでも世界記録保持者だ。
ゲンゼベの姉・ティルネシュ(31・三女)は、北京五輪の5000メートル、1万メートルで2冠。ロンドン五輪では1万メートルを連覇した。次女のエジェガエフ(34)もアテネ五輪1万メートルで銀メダル。陸上界では有名な姉妹だが、日本選手にとって怖いのは、マラソンのディババだ。
■3姉妹とは無関係だが…
マレ・ディババ(27)は上記のディババ姉妹とは無関係。15年世界陸上女子マラソンで優勝し、昨年のリオ五輪は銅メダル。2時間19分52秒の自己記録を持ち、レース終盤のスピードが持ち味だ。東京五輪でも金メダル候補に挙げられるのは間違いない。