香川ゴールも惨敗…“テロの標的”ドルトムントの内憂外患
日本代表F香川真司が所属するドイツ1部ドルトムントは、不幸なことに「サッカー界で初めてテロの標的になったクラブ」という“称号”を付けられてしまった。
欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でドルトムントは11日(日本時間12日)、ホームにフランスの強豪モナコを迎え撃つところだった。
ドルトムントのチームバスがスタジアムに向かう際、3度の爆発に巻き込まれて「状況を踏まえるとテロ行為と想定される」とドイツ連邦検察庁が表明したからである。
地元メディアは「実行犯は2人。当局は25歳のイラク人を拘束。もう一人の28歳ドイツ人の行方を捜索中。現場近くに紙に書かれた犯行声明文が残され、それには『(過激派組織)イスラム国への攻撃のためにシリアで展開しているドイツ偵察機を撤退させろ』『ドイツ国内の一部米軍基地を閉鎖せよ』などの文言があり、さらには『処刑リスト』としてスポーツ選手や著名人の名前が書かれていた」と報じた。
■順延モナコ戦で手痛い敗戦
ドイツ政府に対するテロなのか、サッカー界に対するモノなのか、それともドルトムントが標的なのか――。事件の翌12日になっても判然としないまま、順延されたドルトムント-モナコ戦(日本時間13日午前1時45分キックオフ)は、物々しい厳戒態勢が敷かれた。