今季は打撃好調の阪神・鳥谷 三塁なら“40歳まで現役”も
予想外と言っては失礼か。
阪神鳥谷(35)は14日の広島戦の三回、1死満塁の好機に右翼線へ2点二塁打を放ち勝利に貢献。お立ち台に上がると「みんながつないでチャンスをつくってくれた。何とか後ろにつなげるつもりで打った。打った瞬間ヒットだとわかった。点が取れて良かった」と言った。
昨年は攻守にわたって精彩を欠き、若い北條(22)に遊撃のポジションを奪われた。北條を遊撃に固定したい金本監督は、鳥谷を三塁にコンバートしたが、これが当たった。
広島との開幕戦は「7番・三塁」で出場。4打数2安打1打点の好スタートを切ると、このカードは11打数6安打。その後も好調は続いており、もっか打率・390はリーグ2位だ(14日現在)。
かつて、遊撃から三塁へコンバートして成功した選手といえば、ヤクルトの宮本慎也がいた。遊撃では、97年と99年から03年までゴールデングラブ賞を獲得。08年のシーズン途中に37歳で三塁へ移ると、その後は同賞を4度取り、42歳まで現役を続けることができた。