侍ジャパン “ポスト小久保”人事より「GM選びが先決」の声
「編成面の責任者が必要不可欠だ」
小久保監督の後任人事を進める侍ジャパンにこんな声が上がっている。
先のWBCで準決勝敗退に終わった侍ジャパンは今、プロアマ合同の侍ジャパン強化委員会が中心となり、第1回WBC監督の王貞治氏(76)ら歴代代表監督から順次ヒアリングを行っている。
「全世代の侍ジャパンに対する強化・支援体制を固めるための議論を深めたい」と、同委員長で日本野球機構(NPB)の井原事務局長は語っており、5月15日に開かれる日本野球協議会の幹事会に報告するため、編成の責任者であるGM(ゼネラルマネジャー)制の導入も議論の対象になるとみられる。
前回大会の問題点の一つは編成面にあった。代表常設化前の人事だったとはいえ、小久保監督を選んだ責任の所在はボヤけている。12球団との窓口になった事務方はいたものの、実質的に選手招集に奔走したのは小久保監督だった。日本ハムの大谷翔平が代表を辞退した際には、代表と12球団との協力体制にも疑問符がついた。こんないい加減な状態で日の丸を背負わされる選手はたまったものではない。