大谷離脱で急浮上 復活2勝目ダルにヤンキースが白羽の矢
「ヤンキースは当初、今オフ、大谷を獲得するつもりだった。ワールドシリーズ27回優勝の老舗名門球団が、09年を最後に世界一の座から遠ざかっているばかりか、13年以降の4年間は地区優勝すら逃している。観客動員数もここ2年連続で減少していますからね。A・ロッド、テシェイラ、ベルトランらの主力が抜けたいま、戦力として確実に計算できる選手の補強が不可欠なのです。ところが、大谷が両足をケガして、その去就まで不透明になった。そこで白羽の矢を立てたのがダルだと聞きました。手術明け2年目の今季は160キロ近い速球を投げ、右肘不安は完全に解消された。オフにFAとなる先発投手では15年のサイ・ヤング賞右腕・アリエッタ(31=カブス)と並んでトップクラスにランクされてますからね」
■“金満球団”ヤンキースのエース・田中への影響
FAを取得することでダルのカネは年平均10億円から30億円までハネ上がるといわれる。年俸30億円の複数年契約となると手を出す球団は限られるが、何しろヤンキースには“体力”がある。
「昨年開幕時の年俸総額がメジャーナンバーワンだったヤンキースが、今季は30球団中7位。ベテランを次々に整理し、ハーパーと大谷獲得用にカネをプールしているともっぱらです。その大谷資金に加え、金満球団がその気になったら、太刀打ちできるのはドジャースくらいでしょう」(前出の関係者)