わずか97球で ヤンキース田中将大が3年ぶり2度目の完封
まさにエースの投球だった。
ヤンキース・田中将大(28)が27日(日本時間28日)のレッドソックス戦に登板。今季初の敵地ボストンでの宿敵相手のマウンドは3安打無四球3奪三振の完封で3勝目(1敗)をマーク。田中はメジャー1年目の2014年5月14日のメッツ戦以来、3年ぶり2度目の完封である。
この日の田中は立ち上がりから丁寧な投球で凡打の山を築く。二回、先頭の4番H・ラミレスに左前打を許したのを足がかりに1死二塁と得点圏に走者を背負ったが、後続をしっかりと打ち取り、つけ入る隙を与えない。五回にも先頭ボガーツに左前打されたが、続くブラッドリーJrを一ゴロ併殺に仕留める。
相手先発は15年の最多奪三振王(274)で昨季17勝をマークしたエース左腕のセール(前ホワイトソックス)。味方の大量援護が期待しにくい中、六回以降も3人ずつで切り抜け、スコアボードに0を連ねた。開幕から好調なレッドソックス打線を相手に、わずか97球の完封劇である。
今季は3年連続開幕投手を務めながら、ピリッとしなかった田中が、5戦目にして、ようやく期待に応える仕事をしてみせた。
▽田中のコメント
「うれしい。全ての球種が使えたことが良かった。制球もある程度安定していて、早いカウントから勝負できた。続けていかないと意味がない。次が大事」