清宮95号場外弾でも敗退 早実“ラグビー野球”の落とし穴
■想定外のことが起こるのも夏の予選
強力打線で猫の目投手陣をどこまでカバーできるかだが、そもそも西東京大会を突破して甲子園の土を踏めるのか。
「早実は昨秋、今春と東京では無敗。今年の東京は、早実と日大三の2強以外は実力差があります。ただし、早実の投打のアンバランスさは、予選でも大きな不安材料。昨夏の準々決勝でノーマークだった八王子に敗れたように、想定外のことが起こるのも夏の予選。他の強豪校も夏は捨て身になります。今の時代、選手の父兄が動画を撮影して相手校を研究することが結構ある。清宮の打席はユーチューブにも大量にアップされていて、ファンが多い早実は撮られ放題。情報戦では不利といえます。早実ナインが東京で負けなしだと少しでも油断すれば、8強敗退の昨夏の二の舞いもあると見ています」(美山氏)
聖地に届くか届かないか――。“ラグビー野球”の限界は、その辺りのようだ。