中3日半先発で連敗10で止めた 燕ブキャナン争奪戦勃発か
タフネス助っ人が窮地を救った。
10連敗中のヤクルトは昨11日のロッテ戦に勝って連敗ストップ。5月28日以来2週間ぶりの白星を手繰り寄せたのは、今季初の中4日先発、7回100球を投げて5安打2失点に抑えたブキャナン(28)だった。
97球を投げた前回登板が6日のナイター(対ソフトバンク戦)だから、厳密にいえば中3.5日で好投したことになる。フィリーズ3Aから入団して1年目。11試合で3勝4敗と負けが先行しているものの、防御率は2.48。QS率(6回自責点3以内)は82%と安定感抜群だ。
「米球界時代はカットボールやチェンジアップなどでゴロを打たせる技巧派の評価だったが、この日はストレートの最速が151キロ。平均して140キロ後半を計時するなど、米球界時代よりも球速は3キロくらいアップしている。プライドが高い助っ人が多い中で『自分はもっと成長したい』と他の日本人投手と同じ練習を志願。ハングリー精神旺盛です」(チーム関係者)
年俸は8800万円プラス出来高。契約は1年とあって、早くも巨人などの他球団やメジャーも目をつけているともっぱら。「ヤクルトも来季以降の契約延長について検討を始めた」とはさるOBだ。
ブキャナンは試合後、「投げる試合では最少失点でしっかり抑えることが仕事」とサラリと言った。今後、優良助っ人の周辺が騒がしくなりそうだ。