疲労懸念もなんの 菅野は「中4日」が巨人に吉と橋本清氏
■「これが本来の投球」
先発したWBCの準決勝がそうだった。95球の球数制限がある中で、真っすぐを軸に米国の超強力打線を6回3安打1失点。日本代表投手コーチでもあった冒頭の権藤氏の、「真っすぐでどんどん攻める。スライダーに頼るのはもうなしだ」とのアドバイス通りの投球で、世界にスガノの名をアピールした。
「もともとスピード、キレとも申し分のないストレートを持っているのですから、それが本来の菅野の投球だと思います。Aクラス入りが現実的な目標となっている巨人の現状を考えても、菅野の中4日登板をイレギュラーな起用にするのはもったいない。現時点で6ゲーム差の3位DeNAを追いかけるためには、エースに中6日で完投してもらうより、中4日で登板数を増やし、球数100球を限度にその中でゲームをつくってもらった方がチームにはプラスだと思います」(橋本氏)
試合後、中4日の疲労を問われた菅野は、「6回で代わったんで、まだまだ大丈夫」と答えた。メジャーじゃ中4日は当たり前。エースに5日も6日も休息を与える余裕は今の巨人にはない。