12年ドラ6がいまや首位打者 DeNAが宮崎を発掘できたワケ
手がつけられなくなってきた。
DeNAの宮崎敏郎(28)が5日の阪神戦で5打数5安打の大当たり。「すがすがしい気持ちで打席に入ることができた」と笑顔だったヒットマンは、打率.351で首位打者争いで頭一つ抜け出した。
DeNAが新規参入後、初めてのドラフトを行った12年、セガサミーからドラフト6位で獲得した。DeNAは宮崎について、「ガッツがある。今のチームにはいない選手」と評価していたそうだ。当時のチームは万年Bクラスで、選手に負けグセが染み付いていた。
「打撃センスはあっても172センチと小柄で、守備や走塁はプロでは厳しいと他球団が指名を回避する中、DeNAは宮崎のガッツに賭けた部分もある。宮崎はアマ時代、他の選手が練習を終えたあとも、一心不乱にマシン打撃を打ち続けるため、チーム関係者が球場を閉められずに困ったことがよくあったそうです。試合で内野フライを打ち上げても、全力で一塁まで駆け抜けるような選手だった。そうした姿をスカウトがつぶさに見ていた。今は遠征先のホテルにバットを持ち帰り、夜な夜な素振りをすることもあります」(マスコミ関係者)
宮崎のような下位指名選手が大活躍するのだから、DeNAがAクラスにいる理由も分かるというものだ。