2位も遠い5位巨人 マイコラス“フル回転”で虎退治の皮算用
巨人先発のマイルズ・マイコラス(28)が虎キラーぶりを発揮し、7勝目(4敗)を挙げた。
7日の阪神戦で投げては8回を4安打1失点。打っては五回に二塁打で出塁すると、2死一、二塁から4番阿部の右前打で本塁まで激走した。
次回の登板は球宴前最後となる12日のヤクルト戦。中4日の強行軍だが、この日は121球を投げた。「(八回は)本人もまだいけると言ったので」と高橋由伸監督(42)を喜ばせた。
巨人3年目で今年4月まで阪神戦は4勝負けなしの虎キラー。4月に1敗を喫したものの、それでも2勝1敗と相性の良さは不変である。2勝はともに「マウンドが軟らかいから嫌い」と言う敵地・甲子園というのも頼もしい。そんな助っ人に、由伸監督は後半戦もフル回転してもらうつもりだという。
■「あと4試合は投げられる」
「今回は中5日で阪神戦、次は中4日で前半戦最後のヤクルト戦。6日の広島戦に中4日、前半戦最終戦に中5日で投げても良かったのに由伸監督はあえてそれをしなかった。広島戦が0勝2敗、防御率7.11と突出して悪いこともあるが、この試合の前まで15ゲーム差もある首位広島より、8ゲーム差の2位阪神を確実に叩く方が重要。現実問題として2位を狙うのもギリギリですからね。後半戦は先発ローテの再編を繰り返してでも、阪神戦にこれでもかとマイコラスを投入するはずです」(チーム関係者)