都市対抗にスカウト大挙 注目集まる社会人の“掘り出し物”
「今年は高校、大学のタマが少ない。社会人から多くの選手が指名されることになると思う」
こう言うのは、さるセ球団のスカウト。東京ドームで行われている社会人の都市対抗野球には連日、スカウトが大挙している。
ドラフト1位候補の田嶋大樹(JR東日本=投手・左投左打)、鈴木博志(ヤマハ=右投右打・東海PFX補強選手)、西村天裕(NTT東日本=右投右打)らはもちろん、3位以下で指名できる掘り出し物がいないか、目を皿のようにしてチェックしているのだ。 投手では谷川昌希(九州三菱自動車=右投右打)、若林篤志(JR東海=左投左打・三菱重工名古屋補強選手)の名前が聞こえてくる。
「谷川は15日のトヨタ戦で延長十一回まで13奪三振。ソフトバンクの摂津のようなタイプで、スライダーと今年覚えたシュートを駆使する技巧派。先発時は(球速を)140キロ台前半に抑えて投げているが、1イニングだけなら140キロ台後半はコンスタントに出せる。若林は関東学院大時代はプロにかからず、最速は140キロ台前半だが、球速表示以上の体感があり、低めのストレートが伸びる。調子にムラがあるものの、気持ちで投げるタイプなので、中継ぎとしても面白い」(前出のスカウト)