都市対抗にスカウト大挙 注目集まる社会人の“掘り出し物”
野手ではどうか。
「日立の中軸で東海大相模高の同級生でもある田中俊太(二塁手・右投左打)、菅野剛士(外野手・右投左打)は間違いなく指名される。田中は広島・田中広輔の弟。18日の三菱重工名古屋戦で初戦敗退も、本塁打を含む3安打で大舞台での強さも見せた。兄のレベルに到達するかはわからないが、広角に打てるし、足も速い。プロは二塁手不足なのも追い風です。菅野は明大時代、阪神の高山と同期。171センチと小柄で派手さはないが、打撃の力強さと勝負強さを兼ね備えている。選球眼もよく軸回転でスイングできるので、鍛え方次第では楽天の茂木のように長打もある巧打者になれる可能性を秘めている」(パ球団スカウト)
セの首位打者を走るDeNAの宮崎敏郎はセガサミーから12年ドラフト6位で入団。下位指名でも化ける選手はいる。そこがスカウトの腕の見せどころであり、そうした選手を発掘した球団が上位にいることも確かだ。
さて、何人の選手をプロに引き上げるか……。