埼玉初の夏制覇 花咲徳栄Vの裏に東北福祉大コネクション

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■県外出身選手は13人

 そうやって県内有力選手に広く門戸を開きながら、“助っ人”もしっかり補充する。今大会のベンチ入りメンバー18人中、県外選手は実に13人。学校のある加須市は県北東部に位置し、群馬、栃木、茨城の3県に隣接している。地の利を生かしながら、さらには大阪、新潟、兵庫出身の選手もいる。

 前出の関係者は「岩井監督の母校、東北福祉大ラインです」と言う。

「東北福祉大はプロ野球選手数十人を輩出しているだけでなく、アマ球界の指導者育成にも力を入れている。今大会に出場した盛岡大付、日大山形、おかやま山陽に花咲の4監督が東北福祉大OB。シニアやボーイズといった中学野球の指導者にもOBが多い。彼らは『これは』と思った教え子を、OBが監督を務める野球強豪校に進学させている。横のつながりも縦のつながりも強い。岩井監督の涙は、そうした母校OBたちのバックアップにようやく報いることができた、という感謝の気持ちもあったのではないか」

 花咲徳栄の優勝は、東北福祉大の勝利でもあると言えそうだ。

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