橋本壮市「金」芳田司「銀」 柔道日本勢がメダルラッシュ
文字通り日本の独壇場である。
柔道の世界選手権(ブダペスト)は30日、男女2階級を行い、男子73キロ級で世界ランキング1位の橋本壮市(26)が初出場で金メダルを獲得。女子57キロ級で同2位の芳田司(21)は同じく初出場で2位になった。男子はここまで全階級で優勝。男子73キロ級の金メダル獲得は10年東京大会から6大会連続に伸びた。
橋本は初めて大舞台に立った緊張からか、動きが鈍く攻め切れない。初戦の2回戦、4回戦は延長の末に優勢で勝ち上がった。準決勝のヘイダロフ(アゼルバイジャン)戦こそ、得意の袖釣り込み腰で一本を奪ったが、決勝でも苦戦を強いられた。
リオ五輪銀メダルのオルジョイ(アゼルバイジャン)のパワーに翻弄され、何度となく体を浮かされた。それでも持ち前の粘りを発揮して延長までもつれこむと、体落としで技ありを奪って優勢勝ちした。
今大会は同学年でリオ五輪金メダルの大野将平(25)が大学院の論文執筆を優先して代表選考会への出場を辞退。「(世界選手権で)優勝して初めて『大野に勝つ』と言える」と話していた橋本は五輪王者への挑戦権を自ら掴み取った。