世界柔道で日本が好発進 最軽量級で20年ぶりにアベックV
ニッポン柔道が好発進である。
柔道の世界選手権(ブダペスト)は28日に開幕。初日は男子60キロ級と女子48キロ級が行われ、高藤直寿(24)、渡名喜風南(22)が揃って金メダルを獲得した。97年パリ大会の野村忠宏、田村亮子(現姓・谷)以来、20年ぶりに最軽量級がアベック優勝を果たした。14年ロシア大会金メダルの近藤亜美(22)は銅メダルだった。
リオ五輪銅メダリストの高藤は同銀メダルのスメトフ(カザフスタン)ら海外の強敵が早々と姿を消す中、安定した戦いぶりで勝ち上がった。決勝では上背のあるサファロフ(アゼルバイジャン)にてこずりながらも、最後は大内刈りで一本勝ち。
13年リオ大会以来2度目の頂点に立った高藤は「僕が一番強いと日本の人たちに証明したかった。ここから世界選手権を3連覇して、その先に(東京)五輪が見えてくる」と話した。
一方、初出場の渡名喜は開幕2週間前に胃腸炎を患って高熱を出すアクシデントにもめげず、初戦から快進撃を見せた。決勝では13年大会覇者のムンフバット(モンゴル)相手に序盤から攻め続け、得意の小外刈りで技ありを奪って優勢勝ちした。
世界でも激戦といわれる48キロ級を制した渡名喜は「すごくうれしい。得意技の小外刈りでポイントを取るぞと思っていた。東京五輪で優勝したい」と先を見据えた。