SNSで動向チェック 男子柔道・井上康生監督の選手管理術
15日、男子柔道の日本代表が世界選手権(28日開幕=ブダペスト)に向けた都内での合宿を公開。男女混合団体戦代表2人も含めた11人が約1時間、トレーニングで汗を流した。
今大会は昨夏のリオ五輪以降、初の国際大会(GS大会除く)。2020年東京五輪を見据えた試金石となるだけに、井上康生監督(39)は「代表が決まってから、ここまでは全体的に仕上がっている、やり残しのないよう、しっかりと調整してブダペストに乗り込みたい。全階級で金メダルを目指していく」と言葉に力を込めた。
7月下旬から宮崎・延岡で行った約1週間の合宿では、各選手に猛稽古を課した。宿舎近くの寺に出向いて座禅を組むなどし、心身ともに追い込んだ。合宿終了後は1週間の休養を与え、選手の所属団体にはリラックスさせて疲労回復に努めるように要望したという。
もっとも、世界選手権開幕を間近に控えているだけに井上監督は選手に完全に自由を与えたわけではない。今どきの方法で選手の管理を徹底。最近になって始めたインスタグラム(写真共有SNS)を利用して休暇中の選手の動向をチェック、「大きな大会になればなるほど、気持ちは高ぶってくるものだが、中には海に行ったりしている選手もいた。リラックスできているみたいです」と目を光らせていたと明かした。