44歳片山のマッチプレーVが物語る 日本男子ツアーの現実
多少のミスがあっても取り返しがつく72ホールのストロークプレーとは違い、マッチプレーは目の前の相手を倒して勝ち続けなければ優勝できない。一打一打が真剣勝負。コースを見て、相手を見て、自分の調子と状況を判断しての駆け引きも必要だ。技術だけでなく、精神力、体力など総合力が求められる試合形式だ。
「マッチプレーの真剣勝負で選手の潜在能力を引き出して、日本ツアーのレベルを引き上げるのが今大会の目的でした。それが世界でまったく通用しない、しかも44歳の片山の優勝では日本ツアーのレベルの低さを改めてあぶりだしたことになる。海外では20代前半のJ・スピースやJ・トーマスが大活躍しているのと正反対。日本ツアーの若手プロの一打に対する集中力や真剣さの欠如をよく物語る結果でした」(前出の宮崎氏)
要するに日頃から生ぬるいゴルフで、真剣勝負が身に付いていないことが露呈したわけだ。