本田真凜のシニア初戦Vはジュニア女王への“ご褒美”か
女子フィギュアスケートに新鋭が現れたと評判である。
昨年の世界ジュニア選手権女王の本田真凜(16)が「USインターナショナル・クラシック」(14~16日=米・ソルトレークシティー)で、合計198.42点をマークして優勝。シニアデビュー戦となった今季の国際大会初戦で幸先のいいスタートを切った。
高地(標高1300メートル)特有の酸素の薄さからショートプログラム(SP)、フリーとも息切れしそうになりながら、全てのスピンで最高難度のレベル4の評価を得るなど、上々の滑りを披露した。
シニア初戦を制した本田は「ミスがあった中で、この点数が出せてよかった。まだまだ頑張らないといけない」と話し、あらためて来年2月の平昌五輪を目標に掲げた。
ジュニア女王がシニア選手に交じって堂々の演技を見せたとはいえ、額面通りには受け取れない。実はジュニア選手権の覇者はシニアデビュー戦や翌シーズンの国際大会初戦で優勝するのが「慣例」となっているともっぱらだからだ。