巨人も阪神も…早実清宮におもねるプロ球団の“大人の事情”

公開日: 更新日:

■嫌われたくない

 だが、交渉権もないうちからポスティングを容認するかのような発言までして清宮におもねっているのはなぜか。

「どの球団も清宮サイドから、おたくにだけは行きたくないと言われたくない。要するに嫌われたくないのですよ」と前出の編成担当者がこう続ける。

「清宮が今後、逆指名してくることはおそらくない。意中の球団があるとしても、それが公になれば自身のイメージダウンにつながる。ただ、今後の面談なり、交渉過程において、指名しないでもらいたいと言われる球団が出てくる可能性はあります。どの球団も、それが怖いのです。担当スカウトやフロントの責任問題に発展するどころか、球団にとっても大きなダメージになりますからね」

 やむを得ない事情があってへりくだっているというのだが、前出の吉川潮氏はこう言った。

「清宮はプロ志望表明の会見で、『自分を本当に厳しく指導していただいて、成長させていただける球団に行きたい』と言った。球団側も清宮サイドにペコペコしないで、毅然たる態度で接すればいいじゃないですか。今のプロ野球界は、まるで清宮を1位指名しなければいけないような、変な雰囲気になっている。でも、清宮はプロの実績はゼロ。海のものとも山のものともつかぬ上、一塁しか守れない使い勝手の悪い選手です。引退後は薬物に溺れたが、清原がプロ入りする時の方がはるかにやるだろうという予感があった。私はヤクルトファンだが、わざわざ面談に出向いてまで清宮を取って欲しくないですね」

 これが、まっとうなファンの受け止め方だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  2. 2

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  3. 3

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    【萩原健一】ショーケンが見つめたライバル=沢田研二の「すごみ」

  1. 6

    中居正広氏の「性暴力」背景に旧ジャニーズとフジのズブズブ関係…“中絶スキャンダル封殺”で生まれた大いなる傲慢心

  2. 7

    木村拓哉の"身長サバ読み疑惑"が今春再燃した背景 すべての発端は故・メリー喜多川副社長の思いつき

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

  5. 10

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード