ポスティング認めない巨人 それでも清宮欲しいチーム事情
史上最多の高校通算111本塁打を放った早実の清宮幸太郎(3年)が22日にプロ入りを表明したことを受け、プロ側からは歓迎の声が上がった。
阪神は早速、球団社長が1位指名を宣言。「4番、大砲はウチの大きな補強ポイント」と言った。
巨人も事情は同じである。鹿取GMは「どこも上位、1位でしょうね」と“他人事”だったが、「4番、大砲」の阿部は38歳で衰えが顕著。清宮は喉から手が出るほど欲しいに決まっている。
清宮がスター候補である点も見逃せない。東京ドームの主催試合は連日満員で、一見、潤っているようにも見える。が、老川オーナーが試合前の訓示で、視聴率の低迷やチケット売り上げの問題をナインに訴えていたというから、切迫した問題なのは間違いない。
「清宮が甲子園で活躍している点が何より大きい。球界のスターはプロ入り前の甲子園で名前を売っている。松井秀、松坂、ダルビッシュ、田中将もしかりです」(巨人OB)
清宮はこの日の会見で12球団OKの姿勢を見せながら、「自分を厳しく指導して成長させてくれる球団に行きたい」とも言った。「自分の夢はメジャーで活躍すること」と公言する最終目標のためである。