阪神人事で新たな火種 矢野二軍監督“ポスト金本”に急浮上

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「来季の状況次第では、金本監督の責任を問う声も出てくるだろう。3年待っても若手が伸びないとか、今季よりも順位を下げるようなことになれば、今はおとなしいOBやマスコミだって黙ってはいない。金本監督の『掛布外し』によってアンチ勢力の視線も厳しくなっているからね」(前出のOB)

 そこで、矢野二軍監督である。同監督は和田前監督の退任が決まった15年、金本監督とともに後任候補として名前が挙がったことがある。「金本監督と同様、球団、親会社の覚えがめでたい」(関係者)といわれ、中日出身の外様だが、98年から13年間タテジマのユニホームを着て、2度の優勝に貢献している「03年組」だ。

■二軍監督経験者の系譜

阪神はかつて安藤統男、中村勝広、藤田平、岡田彰布ら二軍監督経験者が一軍監督に昇格している。球団内には、二軍監督を一軍監督候補として考える流れがある。将来の監督候補である鳥谷はしばらく現役を続ける。万が一、金本政権が倒れたとき、作戦コーチの立場なら連帯責任を取らざるを得ない。皮肉なことに、今年まで金本監督の信頼が厚い参謀でありながら、二軍監督に就任することで『ポスト金本』の筆頭候補になったというわけです」(放送関係者)

 もちろん、矢野二軍監督が来季、育成で成果を上げられなければ話は別だが、今回の人事は新たな火種になるかもしれない。

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