交渉権は日ハム 清宮は中田翔に代わって来季“開幕一塁”か
■「何とかしたいと思わせる特徴」も強み
だとすれば、結果として清宮が“悪者”にならないか。フロントや栗山監督の“後押し”があるとはいえ、高卒1年目のルーキーが、いきなりチームの4番打者を追い出す格好になれば波紋が生じないか。
まして清宮はボンボンで、育ちもいい。生き馬の目を抜くプロ野球界で生きていく上で、精神面を不安視する向きもある。清宮自身に非はなくても、ねたみ、やっかみの声にさらされて、シュンとしてしまうようなことはないか。
しかし、清宮の父・克幸氏(ラグビー・ヤマハ発動機監督)は、我が子の性格に関して「幸太郎を何とかしたい。見守ってあげたい。多分、周りをそういう思いにしていく特徴がある息子だと思う」と話している。つまり、周囲とあつれきを生まず、波風を立てずにやっていけるタイプと言いたいのだろう。
清宮は会見で栗山監督のイメージについて、「サプライズが多い。枠にとらわれないところが好き。いい監督に巡り合えた」と言ったが、来季は自身がいきなり「サプライズ」を体験することになりそうだ。