代理人決定 日ハム大谷の移籍先に「フィリーズ」急浮上
■右翼手とストッパー
そんな事情も踏まえたうえで、有力な移籍先として急浮上したのがフィリーズだ。
ナ・リーグ東地区に所属し、本拠地はニューヨークから南西に200キロほど下ったフィラデルフィア。ヤクルトや近鉄でプレーしたチャーリー・マニエル監督のもと、07年から5年連続地区優勝。08年には2度目のワールドシリーズ優勝を果たした。日本人選手ではロッテ監督に就任した井口資仁がかつて在籍した。
11年を最後にチームは低迷し、今季は首位ナショナルズから31ゲーム差の地区最下位。チーム総年俸も30球団中25位で、再建の真っ最中だ。
今季12勝11敗でエース候補の右腕ノーラ(24)、8月にメジャーデビューして18本塁打を放った主砲候補のホスキンス(24)ら、マイナーも含めて有望株が揃う。伸び盛りの若手が豊富なフィリーズであれば、大谷を数年計画で育成する余裕もある。
フィリーズの編成担当者は「大谷を右翼手として先発出場させ、九回に抑えで起用することも可能」と、具体的な二刀流プランまで温めているという。