ブロンド美女紹介は? 大谷も契約の「代理人」仕事の中身
日本ハムの大谷翔平投手(23)がメジャー移籍の準備として、米国屈指の大手エージェント「CAAスポーツ」のネズ・バレロ氏(54)と代理人契約を結んだ。ファンとしては大谷の挑戦を応援したい半面、寂しい気持ちで複雑だろう。
ところで、日本人のメジャー移籍に際して、この代理人という言葉をよく聞く。松井秀喜氏はアーン・テレム氏、田中将大はケーシー・クロース氏といった具合だ。一体どんなことをしてくれるのか?
「代理人というと、球団との契約交渉ばかりがクローズアップされますが、それ以外にも選手の要望は多岐にわたり、契約によってサービス内容にも違いがあります」
こう話すのは、メジャー事情に詳しいスポーツライターの友成那智氏だ。
「基本は球団との交渉ですが、移民局へのビザの申請、肖像権管理、水道や電気など公共料金の支払い手続き、家探し、子どもの学校の手配、税務処理なども行います。何しろ米国では州によって税率が異なり、試合数ごとに計算する骨の折れる作業なのです。黒田博樹さんは奥さんのアテンド係(日本人の友人)の紹介を契約に盛り込みましたし、松坂大輔投手は移動のリムジンの手配を車種指定で行っていました。トレーニング施設の提供やスキャンダルの際の訴訟対策……と、契約書は電話帳1冊分くらいあります」