日本ハム残留の中田翔 護摩行で誓った“来季こそFA移籍”
「球団といろんな話をさせてもらって、残留することに決めました」
14日、札幌市内の球団事務所で行われた記者会見。日本ハムの中田翔(28)は、サッパリした表情で切り出した。
今季取得した国内FA権を巡っては当初、「阪神移籍が既定路線」と言われた。本人も親しい関係者には、「金本さんのところにお世話になる」と漏らしていたが、相思相愛だと思われたその意中の球団は、本格的に若手育成へ方針転換。自身の今季の成績低迷(打率.216、16本塁打、67打点)もあり、他球団の反応は芳しくなかった。
中田がオフレコで「福良さんのとこもええかなぁ」と言っていたオリックスも最後まで獲得に積極的な姿勢を見せず。会見で、「結果を残していないのに、あれだけの声援をもらった。心の底からうれしかった。そういう気持ちを持っている皆さんを裏切れない」と残留を決断するに至った理由を話したが、“引き取り手がなかった”というのが真相である。
この日の契約更改では8000万円ダウンの球団提示をのみ、年俸2億円プラス出来高払いでサイン。取得したFA権は行使せず、1年契約を結んだ。来季以降のFA権行使に可能性を残したわけだが、移籍するにはもちろん、他球団が欲しいと手を挙げるだけの成績を残すのが前提になる。