築36年西武「若獅子寮」建て替えは清宮パパがきっかけ?
そう思われても当然だろう。
西武の合宿所(若獅子寮)と室内練習場が建て替えられることになった。今年で築36年の合宿所は時代遅れの平屋建てで、雨漏りする練習場とともに選手会から改善が求められていた。ここにきて球団の親会社である西武ホールディングスが重い腰を上げたのは、あの一言がきっかけではないか。
今年のドラフト前に清宮親子が行った10球団との面談で西武は、父・克幸さんから老朽化が指摘されている合宿所などについて「改善されていますか?」と質問されたという。
阪神は清宮家との面談直後、鳴尾浜球場の敷地内にあるウエートトレーニングルームの改築を発表。「あれは練習環境を重視する清宮の父親に対するアピール」ともっぱらだった。
清宮との交渉権獲得の当たりくじを引いた日本ハムの合宿所(勇翔寮)も西武同様、二軍球場に隣接。築20年以上経ってはいるものの、こちらは鉄筋5階建てで、内装、外観もまだまだきれいだ。
西武は今後も必ずや現れる「金の卵」に、「合宿所がボロいから行きたくない」と言われたら困るし、プロ球団として立場がない。
西武ホールディングスは9日、中間決算(4~9月期)の営業利益が前年同期比25.7%増の378億円と発表された。清宮オヤジの発言もあっただけに、選手からの建て替え要望にソッポを向いているわけにはいかなくなったのではないか。