日馬富士の素顔と評判…油絵が得意な院生横綱がなぜ暴行
単なる相撲バカではない。
角界入り後、モンゴルの国立法科大学通信課程へ。日本とモンゴルの法律の違いを卒論のテーマに2013年春、卒業。モンゴルで警察官と弁護士になる資格を得ると、翌14年からは法政大大学院政策創造研究科に通う。角界初の院生横綱でもある。
絵がうまく、中でも油絵は玄人はだし。銀座の有名画廊で絵画展を開いたこともある。
慈善活動に熱心で、モンゴル国内では心臓病の子供への医療支援も行っている。「相撲に限らず、さまざまなことを知っている人間になりたい」のだという。
身長186センチ、体重137キロ。相撲取りとしてはきゃしゃな体格にもかかわらず、横綱に上りつめた。
「とにかく稽古熱心。支度部屋でも両耳にイヤホンをしたまま体を動かしていて、こちらが声を掛けるのがはばかられるほど集中している」とは相撲担当記者だ。
激しい稽古や無理がたたったのか、左肘に加えて両脚にも爆弾を抱えるなど満身創痍。自身がケガで悩んでいるだけに、負傷した力士には部屋や一門の垣根を越えて、病院を紹介することも。「ライバルにも平気で塩を送るのだから、いくらなんでも優し過ぎる」と角界関係者を苦笑させた。