ライバル中村は今もみっちり 日ハム清宮に練習不足の懸念
■広陵の野球部長が明かす
一方、清宮にとって今後、同期の中でも最大のライバルであろう広島ドラフト1位の中村奨成(広陵)は今も毎日、学校で練習に励んでいるという。
19日に広島商と高校最後の対外試合を行い、高校通算45号本塁打を放った。11月まで試合に出るのも珍しいが、3年生は毎年この時期に行われる広島商との定期戦が引退試合になる。
広陵の市場直樹野球部長が言う。
「3年生は夏で一区切りをつけますが、基本的に上でも野球を続ける生徒は12月下旬の終業式まで下級生の手伝いをしながら、彼らと同じメニューをこなします。今は秋の公式戦が終わり、走り込みなど冬の強化練習を増やしていく段階。中村は12月末まで学校で寮生活を送り、来年1月の新人合同自主トレが始まるまで、学校でトレーニングを積む予定です」
高校によっては、夏に引退すると、3年生は一切練習に参加しないケースもある。引退した9月から入寮までの4カ月の過ごし方によって、差が出るのは当然といえる。
日々、みっちり練習している中村は、1月の入寮までに現在の77キロから80キロまで増量することを目標に掲げている。清宮は入寮まで残り1カ月半、しっかり準備しておかないと、中村に差をつけられるぞ。