二軍でも炎上の藤浪が患う “阪神病”と“首脳陣アレルギー”
毎日、どんな気持ちでいるのだろうか。
制球難で二軍にいる阪神・藤浪晋太郎(23)が22日、ファームのソフトバンク戦に先発し、初回に2四球で1死一、二塁のピンチを招くと、先制適時打の直後に連続被弾。いきなり4点を失った。二回は3者凡退だった。
藤浪は約2カ月半ぶりの一軍マウンドだった8月16日の広島戦は4回3分の2を投げ、7安打7四死球3失点と乱調。再び二軍落ちとなり、27日の巨人戦に向けて調整中だった。
藤浪の制球難が重症化し、右打者の内角に速球を投げ込めなくなったのは4月4日のヤクルト戦で畠山の頭部にぶつけてから。球界内では、精神的なショックなどが原因で思い通りの動きができなくなる運動障害(イップス)ではないかとみられているのだが、あるOBは、「藤浪がこんな状態になった原因は他にもある」と言ってこう続ける。
「大阪桐蔭高で春夏甲子園を連覇した藤浪は理論家でプライドが高い。入団した時からコーチや目上の人の話を聞かなかった。江夏(豊=阪神OB)さんにもそれを指摘されたことがある。そんな藤浪は、1年目から3年連続2ケタ勝ったことで、将来のエースと持ち上げられ典型的な阪神病になった。和田監督時代は言動をとがめる人もいなかったが、金本監督になってチームは一変。服装や挨拶もうるさくなった。藤浪は、結果さえ出していれば今まで通りでいいと思っていたのだろう。でも、昨年は7勝に終わったのに態度を改めなかった。コーチの助言を素直に聞かないので、上半身と下半身のバランスが崩れ、右肩が下がるフォームも修正できないのです」