ヤンキースも蹴飛ばした 大谷翔平の心意気と争奪戦の内幕
メジャーリーガー、あるいはメジャーリーグを目指す選手にとって、ヤンキースとレッドソックスはある意味、特別なチームだという。
生き馬の目を抜くニューヨークで、ベーブ・ルースも着たピンストライプのユニホームに袖を通し、大歓声を背にプレーする。メジャーリーグの頂点をヤンキースとするなら、そのヤンキースと同地区で宿敵、ライバル関係にあるのがレッドソックス。髪形やひげに始まって帽子のかぶり方にいたるまで規律のあるヤンキースに対し、レッドソックスは自由奔放、反体制を象徴するかのようなチームだ。
そんなメジャーを代表する人気も実力も備えた老舗名門球団を、面談以前の段階で蹴飛ばしたのが今回、ポスティングシステムでメジャー挑戦する大谷。獲得に自信満々だったヤンキースのキャッシュマンGMは、大谷の希望が西海岸か小規模都市の球団にあるとこう言った。
「2、3日前から良くない予感はあった。我々がビッグマーケットを持っていて、東部にあることは変えられない。この街やファンには誇りを持っている」