ヤンキースも蹴飛ばした 大谷翔平の心意気と争奪戦の内幕

公開日: 更新日:

 ニューヨークメディアの中には大谷を、「大きな都市で勝負できない臆病者」と報じたところもあるが、大谷は臆病でも小心でもない。己をよく知り、周囲の評判に踊らされず、あくまで自分のペースで球団を選ぼうとしているだけだ。

 本人がかねてメジャー挑戦について「カネではない」と話しているのは周知の通り。日刊ゲンダイは移籍先を①二刀流を理解してやりがいのある球団②すぐに結果が求められる大都市の常勝球団以外③日本人選手のいない球団と再三、報じてきた。それはメジャー表明会見の「自分はまだまだ足りない部分の方が多い」「二刀流はもう自分のものではない」というコメントでいよいよハッキリした。

■スタートラインに立つ

 大谷は米メディアが騒ぐような完成された選手ではない。過去5年でシーズンを通して先発ローテを守った経験は一度もなく、最も投げたのは160回3分の2。飛び抜けた素質があるのは事実でも、メジャーでいきなり中4日で投げながら、打つ方でも結果を出せるとは限らない。すぐに結果が求められる大都市の強豪球団であればあるほど、二刀流を貫くのは困難になる。「まだ足りない部分が多い」からこそ、育成にもこだわってもらいたいのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…