全30球団提出 大谷の代理人に届いた球団レポートの中身
日本ハム・大谷翔平(23)のメジャー移籍が前進である。
大リーグのオーナーによる電話会議が1日(日本時間2日)に行われ、MLB、NPB双方で合意に達していたポスティングシステムが正式に承認された。
今後は譲渡金2000万ドル(約22億円)を支払う意思のある球団との交渉に入る。いよいよ全米が注目する二刀流の争奪戦がスタートするが、交渉解禁を前に、各球団が代理人のネズ・バレロ氏に提出した書面の内容が漏れてきた。
バレロ氏が求めた具体的な二刀流起用プランは全30球団が提出したといわれるが、内容は球団によってマチマチ。代理人の要求通り、入団した場合の具体的な育成法や起用法を提案しただけでなく、本拠地を構える都市や住環境など、球場外の利便性も強調。入団すれば、いかにメリットがあるかを訴えた球団が大半を占めたが、中には球団を紹介するパンフレットに毛が生えた程度のものもあったという。
■球団をアピールする狙いも
球団によって温度差があるのは当然か。二刀流としてではなく、投手か野手のどちらかだけを評価しているチームもあるからだ。実際、打者としてしか評価していないにもかかわらず、獲得に名乗りを上げた球団もあるそうだ。ナショナルズのマイク・リゾGMが「投手、野手のどちらか一方をやるだけでも大変なのに、メジャーでの二刀流は現実的ではない」と話したのもあるいは本音かもしれない。