W杯ジャンプ高梨沙羅は辛くも3位…歴代最多54勝に足踏み
女王が不振にあえいでいる。ノルディックスキーW杯(ドイツ・ヒンターツァルテン)女子ジャンプ個人第4戦(HS108メートル、K点95メートル)が17日に行われ、高梨沙羅(21)は1回目98メートル、2回目100メートルの合計248.8点で3位だった。
第3戦の3位に続く今季2度目の表彰台に立ったが、年内のW杯は終了。歴代単独最多となる通算54勝目は年明けの第5戦(1月6日、ルーマニア)に持ち越しとなった。マーレン・ルンビ(23=ノルウェー)が1回目に最長不倒の105メートル、2回目に102メートルを飛び、269.1点で今季2勝目、通算6勝目を挙げた。
高梨は1回目で空中姿勢を崩して4位で折り返し。海外勢に後れを取り、2回目に飛距離を伸ばして順位を1つ上げ、辛うじて表彰台を確保した。
今季は海外のジャンプ台に対応しきれずにバランスを保てないジャンプが目立つ。日頃の練習から試行錯誤を繰り返しているが、ジャンプのW杯女王は不安を抱えたままの年越しとなりそうだ。
▽高梨の話「1回目のジャンプは少し力み過ぎた。そこを2回目は克服できたけど、踏み切り時に最大限の力を伝えられていない」