ロシア“出禁”も フィギュア日本勢の平昌メダルにブ厚い壁

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 単純な「追い風」とはいかないようだ。

 ロシアの組織的ドーピング問題で、IOC(国際オリンピック委員会)は平昌五輪の「ロシア選手団派遣禁止」を発表した。ロシアは前回ソチ五輪でメダル33個(うち11個は剥奪)を獲得したスポーツ大国。それだけに、この参加禁止処分でメダルの勢力図が激変する。中でも日本に大きく影響しそうなのが、フィギュアスケートだ。

 昨7日に開幕したグランプリ(GP)ファイナルで、ロシア勢はピリピリムード。公式練習後、カナダ杯2位のソツコワ(17)は「まだ五輪のことは考えていない」と口が重かった。

 IOCは厳格な条件をクリアして潔白を証明した選手のみ「個人資格」での出場を許可するというが、ロシア国旗や国歌は使用できない。世界ランク1位のメドベージェワ(18)は、これを「受け入れられない」と拒否。強豪揃いのロシア勢が不参加となれば、日本には追い風になるとみる向きが多い。確かに、伸び悩む女子や、右足関節外側靱帯損傷で離脱中の羽生結弦(23)にとっては“朗報”だが、ライバルはロシアだけではない。

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