掛布2軍監督退任の引き金となったコーチ陣の“スパイ活動”
指導方針の違いだけが理由ではなかった。阪神は9月10日、掛布雅之二軍監督(62)の退任を発表した。
電撃退任の理由は、スパルタ指導を求める金本知憲監督(49)と、選手の長所を褒めて育てる二軍監督との指導方針の違いといわれたが、実はある事件をきっかけに一軍と二軍の関係はとっくに崩壊していた。あるOBが言う。
「二軍の高橋(投手)、今岡(打撃兼野手総合)、浜中(打撃)、山田(バッテリー)、藤本(守備走塁)らは金本監督にベッタリ。二軍でやっていることや選手の調子などを逐次電話などで金本監督に報告していた。だから金本監督は二軍の指導が甘いことをよく知っていた。しかし、二軍のトップである掛布からすれば、一軍への報告は自分の仕事だし、二軍のコーチに対しては『おまえら、どこ見て仕事しているんだ』ということになる。昨年のフェニックスリーグの時には、その件で温厚な掛布が声を荒らげたこともあった。それから二軍の現場はおかしくなり、掛布は金本監督との関係も悪化していった」
それにしてもこの球団は……。