無抵抗は同情を買うためか 貴乃花親方“沈黙”に透ける限界

公開日: 更新日:

 貴乃花親方は終始一貫して寡黙だった。昨年12月20日の理事会でも、ほぼ無抵抗。何を聞かれても「いいえ」「特には」「別に」を連発。暴力再発防止策について何か案はないかと名指しされたときですら「特にありません」と答え、出席した理事らの口をあんぐりさせた。

■反論は文書のみ

 貴乃花一門の親方も同様だ。さる4日の評議員会では一門で評議員の大嶽親方(元十両大竜)でさえ、「いたしかたありません」と、理事解任の処分に賛成の挙手を行ったという。

 貴乃花親方も貴乃花一派の評議員も、「理事解任」の処分をあっさり受け入れた。それでいて12月20日の理事会では自分は巡業部長としての務めを果たしている、だから批判されるいわれはないなどと記した文書を配布した。自分は悪くないと本気で考えているのなら、文書だけでなく改めて言葉で主張すればよい。なのに、それすらしなかった。

 貴乃花一門に所属する評議員の大嶽親方にしても、一門のボスが潔白だと思っているなら、評議員会で徹底抗戦してしかるべき。同じく評議員である二子山親方(元大関雅山)も貴乃花一派。当日の評議員会に出席したのは5人。2対2で議長決裁に持ち込めたのに、それをしようとはしなかった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」