42歳でも軽快 西武・松井“PL史上最高”のセンス衰え知らず
楽天から15年ぶりに西武に復帰した松井稼頭央が、「いい一日が過ごせた」と笑顔でキャンプ初日を振り返った。
テクニカルコーチ兼外野手の肩書ながら、「選択肢のひとつ。三塁で速い打球を見るのもプラスになる」との辻監督の指示で、投内連係では一塁、三塁の守備に就いた。
日米通算24年2513試合出場のキャリアで、公式戦での三塁経験は2014年の46試合のみ。一塁にいたっては一度もないが、そうとは思えない軽快な動きだった。
PL学園監督時代に桑田、清原のKKをはじめ、39人ものプロ野球選手を育てた中村順司氏(現名商大総監督)は、「そりゃもう、私の教え子の中では松井がナンバーワン。身体能力、野球センスはずばぬけていました」とこう言っていた。
「高校時代に投手一本だった松井を、ドラフトで指名した西武は内野手として使いたいということだった。それならばと、入団前に併殺の際のベースの入り方、走者のスライディングをかわして投げるジャンピングスローなどをマンツーマンで教えたけど、やったこともないくせに、1、2度実演しただけで、すぐにマスターした。類いまれなセンスと能力があった」