“奇襲”封印なら…稽古再開の横綱白鵬は春場所も休場危機
いよいよツケが回ってきたようだ。
8日から稽古を再開した横綱白鵬(32)。古傷の右足親指を負傷しながらも臨んだ1月場所は、左足親指も痛めたとして5日目から休場した。この日はまだ慣らし運転、基本的な稽古に終始したが、3月場所の出場は明言せず。「今はケガをどうやって治すか」と、あくまで体調優先であることを強調した。
もっとも、角界にはその言葉をうのみにしている者は皆無。いまや白鵬のアキレス腱はケガではなく、相撲そのものであることは誰もが承知しているからだ。
白鵬は昨年の11月場所で40回目の賜杯を抱いた際、優勝インタビューで「日馬富士をまた土俵に上げたい」と、暴行事件の加害者をかばった揚げ句、観客に万歳三唱を要求。暴行現場に居合わせた当事者の身勝手な振る舞いに、協会やファンを激怒させた。堪忍袋の緒が切れた横綱審議委員会には、ヒジ打ち、張り差しといった横綱らしからぬ汚い取り口を厳しく指摘された。
奇襲に頼った相撲は封印せざるを得なくなり、1月場所は2勝3敗。中途半端な立ち合いが目立っていた。