修正能力は未知数も 大谷「ボールはボール」の姿勢は吉兆
ブルペン入りした15日にはメジャー球への対応について、「簡単にできるとは思ってないが、繊細になり過ぎず、そういう感覚も必要と思っているので注意することはして、実戦に入れば打者に向き合うだけ。そこで勝負できればと思う」と言った。シューメーカーらのベテラン投手から適応するためのヒントを得るつもりでもいる。環境の差異を当然のように受け入れようとする姿勢がうかがえる。
かつてヤンキースに在籍した井川慶は、マウンドが硬いからチェンジアップが抜けずに落ちないとボヤいた。ならば硬いマウンドに適したフォームを身に付けるべきなのに、力が発揮できない原因をマウンドに求め続けた。その結果、5年間で2勝止まりだった。
日本人選手がメジャーで成功するための大きなカギは適応力だ。環境の違いを当然と受け止め、従来のスタンスで壁に当たったときは、それを修正するだけの覚悟と能力が求められる。大谷の修正能力は未知数だが、少なくとも自分を変える覚悟はありそうだ。