まずは先発 エンゼルス“投手優先”調整は大谷にも好都合
そこへいくと投手陣には不安が残る。14~15年に2年連続2ケタ勝利を挙げたリチャーズ(29)がエース格だが、先発が6人そろうかどうかさえ不透明。そんな事情もあり、GMも監督も大谷には「投手優先」の調整をさせると明言。何より先発としての働きを期待している。
これは大谷本人にとっても好都合ではないか。
投手としてはメジャー特有の滑りやすいボールや硬いマウンドに対応すべく格闘している。アリゾナの乾燥した気候も加わりボールが手につかないのか、17日(日本時間18日)の打撃投手登板時に正捕手のマルドナドは「カーブの制球に苦しんでいた」と証言した。ブルペンでもボールが高めにすっぽ抜けたり、大きく横滑りすることもある。本人は、「次回に向けて修正することは修正したい。良いボール、悪いボールそれぞれあったので、継続して取り組みたい」と話している。
■優れた打者としての適応力
一方、野手としては空気が乾燥してボールが飛びやすいことを差し引いても、コンスタントに良い当たりの打球を放っている。