3回6安打6失点の大乱調 苦戦の大谷に残された2つの課題
二刀流右腕が投打ともに苦戦が続いている。
エンゼルス・大谷翔平(23)が9日(日本時間10日)、メキシカンリーグ・ティファナとの練習試合に登板。3回を1本塁打を含む6安打6失点の大乱調だった。
大谷は先頭打者から、わずか8球で2死を奪う上々の滑り出しを見せたのもつかの間、3番打者に初球の直球を右翼に運ばれる先制弾を浴びた。二回以降も持ち直せず、下位打線に連打を許すなど失点を重ね、三回を投げ終えたところで予定の60球を超える64球に達したため降板した。
試合後に大谷が「いい球と悪い球がはっきりしていたのが一番大きい」と振り返った通り、依然として大リーグ公認球に対応しきれていない。三回には先頭打者から連続四死球に暴投も記録。スライダーこそコースに決まったが、直球、カーブなどは抜ける場面もあり、かねて課題とされてきた制球に不安を残した。
それに加え、まだ投げるスタミナが備わっていないのだろう。40球以降は特に球が抜けるシーンも増え、本人も「回が長くなったりとか不慣れなところで、なかなか思い通りにならないところが多かった」と、実戦マウンドでの調整の必要性を口にした。
これで大谷は投手として初登板から3戦連続の失点。打者としても4試合連続無安打と、オープン戦とはいえ結果を残せないでいる。
オープン戦はまもなく折り返しに入る。大谷は投打とも万全の仕上がりで1年目のシーズンを迎えられるかどうか。