不振のロサリオ 真面目な性格とチーム愛が虎のアダになる
それは必ずしもプラスになることばかりではない。
阪神は前日のDeNA戦に続き、21日のロッテ戦も雨天中止。開幕4番が決まっている新助っ人ロサリオ(29)のバットは湿ったままだ。
韓国では2年連続3割2分、33本、110打点以上を記録した大砲も、オープン戦は26打数4安打(.154)。長打は本塁打1本で金本監督も少々不安なようだ。
あるOBが言う。
「日本の投手は制球がよく、外へ逃げるスライダーを武器にしている者が多い。外角球の見極めがポイントになると思うが、真面目な性格も懸念材料のひとつだろう。ロサリオはここまでスタメン出場すれば3打席以上は立ち、韓国時代と同様に配球の研究をしている。この手の外国人選手は真面目で頭がいい半面、データ重視で頭でっかちになりがち。オープン戦を見ていると、外角のカットボールやスライダーを意識し過ぎるあまり、簡単に料理されている点は気になる」
阪神で勉強家の助っ人といえば、最多安打3度に首位打者にもなったマートンを思い出す。対戦した相手投手や審判の特徴などをベンチでメモする姿がテレビにも映し出された。